よー遊んだ。

Mr.X撮影分の写真

  • 前夜泊
  • 小宴会、あくる日に誰がリードボーカルを務めるのか、誰がリードギターをするのか が話題になる。tkd氏とMr.X、なかなかエエ コンビでねーっすか?

  • コースタイム
    6:43林道駐車地発(地形図524m地点?!)→6:57池郷川 低い堰堤(6/23の終了点)→9:47吊橋→11:25巨大CS(水面との間に少し空間あり)攀始→13:15巨大CSのスグ次の滝攀了→14:20ネジ滝攀始→16:25ネジ滝攀了→16:50大又谷出合→17:30大又谷から上がる道を辿る→18:13林道着→18:18林道ゲート→18:59林道駐車地着

  • 一緒に行った人
    Mr.X、tkd氏

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林道駐車地から下り始める。この時は まだ元気マンチクリンでノリノリなtkd氏。
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林道から谷底への下りで既にヘロヘロなtkd氏。多分 着てるモンで暑かったんちゃうかなぁ。
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低い堰堤は前回の最後と同様、堰堤の右岸コーナーを突っ張りで越えようとしたが、ヌルヌルなためか、靴底が減っててフリクションが悪なったためか、はたまた気合不足なのか、前回は登れたけど、今回はアカンかったんで堰堤のコンクリ端を攀じる。
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tkd氏、お宝のニコン一眼レフの電源が入らないとかでブルー入っとる。そらぁ○十万もする お高いモノやしヘコむわなぁ。日常生活防水のため、何かの衝撃で壊れたのか…。気持ちを切り替えて何とかテンションを上げていきませう。
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7:07 冬小屋谷出合。(多分)
tkd氏、スノーケルで「水が抜けない」とのことでザックにしまい、水中眼鏡のみザックの外側に装着。
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冬小屋谷出合からスグの8m堰堤。右岸から巻く。
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延々と続くゴーロ。
最後尾を歩いてたtkd氏、姿が見えなくなり なかなか来ないなーと待ってたら、「水中眼鏡を無くしてもうた。へこむわー。」とのこと。カメラ→水中眼鏡と立て続けに不運が起こる。いつものように”何があってもプラス思考、マイペース”なtkd氏に早く戻って。
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この滝は右岸の岩陰の残置ロープを利用して、一応 紐だして確保してもらって登った。Mr.Xと一緒に行くと たいがいMr.Xがリードで行ってくれはるんやけど、今日は「先いくかー」て聞いてくれはる。
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ゴーロ中の滝。
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時々 泳ぎもアリ。ショルダーも数回アリ。
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ゴーロ中に出てきた4m滝。水量豊富で迫力あり。Kayakで下れるかな。
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左岸枝谷の滝。皮張谷?!
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Mr.X的には「今日は吊橋までで終了でいいかな」と考えてたそうだが、まだ10時前なので、大又谷出合まで行くことにする。
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Mr.Xより「このペースやと今日中に帰れんかも」と助言があり、3人チームとしての遡行速度が速める配慮をするようにする。
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支流の滝。
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ゴーロは続くよ、どこまでも。
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結構 深かったなー。
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うんとこしょ、どっこいしょ。
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あれが噂の石ヤ塔だぜ。べいべー。
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お水、よーけおまっさ。
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10:52 あら、なんだか、いい感じに立ってきたえっ。
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11:11 おぉ、両壁、立派。この手前を泳いだ先は どないなっとんやろか。不安と期待が一気に高まる。
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11:14 むむむ。それにしてもデカい岩やのぉ。(中央に写ってる人と岩と比べて下さい)
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11:21 もしかして、ここが「CSの下を潜って くぐった」とかって噂のヤツ?
Mr.Xが「ボルトがあるかどうかや。無かったらエラいど。ココが今日の核心や。」て言うたはる。「泳いでボルトあるか見てきてくれ。」っちゅうんで、空身で勢いつけてジャボーン。必死で手足を動かす。もちろん、下は足つきまへん。あのね、押し戻されました。計3回ほどトライしたけど、よー行かんわ。泳ぎ達者な人やったらいけるんかなー。もうほんの少し水の勢いが弱けりゃ、いけたと思うけど…。
で、相談の上、右岸手前のバンドあるとこにショルダーでとりつくことに。
まず、姿勢を低くしてもらったtkd氏の上に乗り、その後、やや高めのMr.Xの上に乗り、んーーー、ツルツル。Mr.Xに下から足を押してもろて、んーーー、なんとか上がりました。っつか、押し上げられた。押入れの上の天袋に放り込まれた感じ。
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11:52 三人分 荷揚げした後、巨大CSの左奥につっかかる流木にロープを固定し途中に あぶみをつけて 後の2人が上がる。
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12:00 右岸バンドから上流側に数m進むと岩と壁の間にワイヤーが垂れ下がる。ワイヤーを持ってズリ上がろうかとしとると、Mr.Xから「残置は信用するな」とのこと。Mr.X「上で これ使えるんちゃうか」とのことで巨大ヘキセントリックを貸してもらい、Mr.Xの肩を借りて錆錆ワイヤーを掴んで体勢を整えつつ、ヘキセンをほおりこむとガシっとハマる。で、ヘキセンに体重をかけ、エイっと乗り上がる。ふぅ~っ。
Mr.Xの話では 何年か前に来た時は ここに残置ボルトがあって もう少し楽に抜けれたんやけど… とのこと。
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12:15 でもって、また荷揚げの後、あぶみで後続が上がる。あぶみって便利やのぉ。
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12:40 上がったとこから数m泳ぐと引き続き滝が続く。すげーお水や。よーけ流れとるわ。水流の左側に なんか縦溝みたいになってるとこあるから そっから登ってみよか…。Mr.X「先いったほうが おもろいやろ。」とのことで、またまた俺リード。
出だしはMr.Xの肩を借り、その後、左へ左へと割れ目を1つか2つまたいで、目的の溝に到達。
で。下から4分の3ぐらいまでは溝の奥に足突っ込みつつ、なんとか登れんねんけど そっから先が嫌らしい。錆過ぎて輪っかが取れそうになったリングボルトがエエ位置に一本 残ったぁったな。リングはヤバ過ぎるのでタイオフしようとするが、細めのシュリンゲ売り切れ。あかん、Mr.Xかtkd氏に補給してもろとくんやった。まぁでも、なんとかタイオフし、精神的支えのためにハーケンも打ち足して、あぶみもつこて、お山のオモチャ総動員で登りきれた。ボールナッツかフレンズもどきも一個つこたかも。ちょっと時間かかったんで、最後、足プルプルきたわ。
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13:09 で、登ってスグのとこに結構新しいPETZLのボルトがあったんで、それを支点にしてセカンドビレイ。tkd氏、とりつきに苦労してたが、その後、得意のゴボウで、最後は あぶみで まーなんとか登れたみたい。tkd氏「よーこんなとこ登ったな」、俺「いっぱいいっぱい。」
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13:36 皆 登りきった後、一服。馬鹿高いクラを見上げるtkd氏。
Mr.X「は~、これで核心は終わりや。」
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13:39 この滝の上は淵になっとる。Mr.Xが右岸よりに泳ぎだしたが、流れで押し戻されてくる。「誰か行ってくれー」とのことでtkd氏が飛び込む。tkd氏も右岸より、結構 苦労している。流れを読むと左岸よりのほうが弱い。が、左岸よりは落ち口に近いので 流れてったら嫌ーーーっちゅうのがある。まー、でも、流れ弱いからいけるやろってことで、tkd氏に続き、左岸よりに行くと、案の定、すぐtkd氏に追いついた。Mr.Xはtkd氏のスローロープで回収。
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13:43。
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13:43 ここは左岸側から登ったな。ゴーロ。
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13:43 スローロープを収納するtkd氏。そしてMr.X。
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13:45 周りを見上げると すんげークラ。ボルトでもなきゃー這い上がれんのんやない?!
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13:54 また淵やー。泳ぎまくるどー。
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13:57 泳いで登って…を繰り返す。
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13:58。ここの淵、結構 流れキツかったなー。左岸側をヤツメうなぎ泳法で前進し、後続を紐で引っ張る。大漁やー。
Mr.Xが「もしかして…、もしかすると俺、勘違いしとったかも」と慌てだす。
そう。核心は まだ この先やったんや。
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14:11 淵の後、3mほどの滝を左から登ると、そこは釜の奥にネジ滝。
そかー。こんなとこやったんかー。
Mr.Xは想定外やったらしいけど、来れて嬉しいわー。
ここは、誰もが写真を撮りたくなるわな。
でも、想像してたより狭い世界。壁に囲まれている。
ネジ滝の動画
泳いで取り付く前
泳いで取り付いた後
まずは皆で顔つき合わして作戦会議。
ここは俺が先頭で紐ひっぱって飛び込ましてもろた。
水の音が凄いんで、離れると意思の疎通が無理やろっちゅうことで、まずは下段テラスに3人集合することにした。
勢いをつけて飛び込む。が、流れはなく、わりと簡単にとりつきあたりまで来る。とりつきあたりは流れがあり、少し緊張した。が、若干ヌメって滑りやすいながらも、足を置けるところがあり、泳ぎながら どうこうする必要は無い。縦溝は1cmほどの割れ目となっていて、丁度ええ具合のとこに小石がハマってて、その小石を掴む感じで指を突っ込むと、滑って水に落ちてしまわずに済む。手ぇの届く範囲でプチフレンズを突っ込みアブミ。で、アブミに乗って、もう少し上にボールナッツで、またアブミ。ボールナッツは#3を使ったかな。で、あとは苦もなく、結構すんなり登れる。
壁にはボルトがあったが、高さがあり、後続確保には ちょっと使い難い位置やったんでテラス足元の丁度ええ感じの割れ目にハーケンを打ち、セルフビレイをとる。と、俺の行動を見てたMr.Xが「ボルトが無いんかー」と思って わざわざジャンピングだけ持って紐ひっぱりながら泳いできてくれた。が、ボルト残ってることが分かり、また泳いで帰った。
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14:40 後続を引っ張る。tkd氏→Mr.Xの順。
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14:39 ネジ滝下部にとりつき、セルフビレイをとった後、上部を見上げる。
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14:41 下が残置ボルト。上が 奥まで刺さってない残置の軟鉄ハーケン。
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14:54 あぶみをかけたせいで抜け難ぅなったボールナッツの回収にてこずるMr.X。5分ほどかかりました。抜けた瞬間「しゃーーーーーっ」の雄叫び。
テラスから先はプロのMr.Xにリードを お願いしました。
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15:12 壁の乗っ越し方を思案するMr.X。
「ラープ貸してー」っちゅうんで、3枚 渡した。危なげない登り方でこなしていく。それでもビレイ解除まで20分はかかってたな。大変だー。
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15:34 被り気味の壁に てこずるtkd氏。いっぱいいっぱい。
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15:46 30分弱かかって よーやく被り気味の壁を乗っ越したtkd氏。よー頑張った。
この後、「登ってよし」のコールで登りだす。
途中まで お助け紐を持って引き返して、tkd氏のザックを荷揚げしてもらうようにtkd氏に伝えたつもりやったが、俺の言い方が悪かったのか、なんなのか、荷揚げはしてもらえないようや。
しゃーないのでtkd氏のザックは置いていこか思たが、高いカメラが入ってることやし、ザック二つ持って登ることにする。tkd氏のザックはブラ下げて登る。(が、今から考えると めちゃめちゃ重いほうのtkd氏のザックを ちゃんと背負って、俺のザックをブラ下げたほうが良かったな。いや、長めのテープスリングを解けば、下のテラスにザックを置いて登ってから、上のバンドで 我がでtkd氏のザックを荷揚げすりゃ良かったな。今後は もっと機転を利かせたい)
なかなかロープにテンションがかからない。
Mr.Xは 俺の様子の観察役で、tkd氏がセカンドビレイをしてるらしい。
「もっと引っ張れ」と合図を送り登り始める。
tkd氏はアセンションをズラしていく時に なぜかランニングを支点から外していってるので、出だしのメインロープがまっすぐに引っ張られなくて かなり登りずらい。あまりにも大変なので、やっぱりtkd氏のザックは置いていこうかと思ったが、なんとか思いなおし、必死のパッチで回収しながら登った。やっぱり荷が重いと大変やわ。Mr.Xがブチこんだラープが かなりガッチリ決まっていて、下から どう打っても回収できない。半分 諦めてたが、上のバンドに上がってから もっかいガンガン打つと溝の片方がブチ割れて なんとか回収できた。その後はランニングも外されてなく、全て残置ハーケンで回収の必要もなく、鼻歌気分でtkd氏のもとに辿りつく。16:15。
が、tkd氏の登り方について、思うところを うがぁぁぁっとオガってしもた。すんまへん。人のこと言えた義理やないのにね。
ロープをまとめ、少し一服。
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16:26 ネジ滝の上から見下ろす。
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16:26 ネジ滝より上は ちょっと開放感あり。ちょっと一服。
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16:51 大又谷出合。右又が池郷本流、今日のところは勘弁しとったら、また今度な。
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ゴールジュは続くぅよーどーこまでーもー。
時間が押してるせいか どんどん先行するMr.X。
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17:16 堰堤。左岸から簡単に巻ける。
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17:20 すっかり落ち着いた景色。
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17:22 右岸に小屋跡なのか広場みたいになってるとこがある。「林道に上がる道があるはず」とのことで、皆で探し回る。Mr.Xが広場から下流の堰堤側に斜上する感じで道を見つける。
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17:45。2~3歩あるいては15秒ほど休憩するtkd氏。もうちょっとやでー。
途中 後ろから急かしてたらtkd氏が過呼吸みたいになってきた。明るい内に林道に上がりたいねんけど…、まぁ大丈夫かなー。tkd氏「ここが核心部やー」ゆーてる。でも、石ヤ塔以降、常に「核心部」と言い続けてたtkd氏。よー楽しめたっちゅうこっちゃね。先行のMr.Xは完全に見えなくなった。
途中、tkd氏のザックを持ったり、tkd氏のウェットの上半身だけ脱がせたりして ちょっとでも楽になるようにする。
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18:13。45分ほど登って よーやく林道に出た。明るい内に出れて良かったね。上の写真は林道に上がってきたところ。目印なのか、大きめの石が何個か かためて置いたぁる。この道は途中2箇所ほどガクンと折り返すところがあった。
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18:15 林道に出た途端 元気になったのか言葉が出始めるtkd氏。
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18:30 林道から対岸に見える石ヤ塔。車2~3台で わざわざ見に来てる人らが居った。tkd氏は「下から観たら凄いですよ。」と自慢していた。車に近づくにつれ、元気になっていくtkd氏。
林道の途中からtkd氏に先行する。まだかまだかと車を求め、ようやく19時前に車に着くとMr.Xは着替え中やったんで、そんなに待たしたわけではなかったみたい。着替えてるとtkd氏がフルチンで帰ってきた。ウェットスーツは暑いわな、でも…。
その後、きなりの湯ぅで ゆっくりし、川上村役場でMr.Xと分かれ、松原あたりのジンギスカン屋でtkd氏と食ってから矢田の彼奴の家で下ろし、天王寺まで走ったところで眠気に勝てず、コンビニの駐車場で仮眠したのが夜中12時半頃。起きると3時半やったか。大して体力復活しとらんが、なんとか家まで運転した。
・手書きメモ
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